東京都に近くて、住むのにちょうどいいイメージの埼玉県。
「翔んで埼玉」など、名所がないことなどを自虐しているように、突出したものの印象がない分、埼玉だからこその志望動機を考えるのはなかなか難しいですよね。
そう思った方のために、今回は現役公務員の目線から埼玉県庁の志望動機を考えてみたいと思います。
目次
埼玉県の概要
上記のとおり、あまりぱっとしないイメージがあるかもしれませんが、年間の予算規模は2兆円を上回るなど、多彩な事業を展開する自治体でもあります。
人口と世帯数は次のとおりです。
人口:約730万人
世帯:約320万世帯
非常に多いとともに、2020年の人口の増加数ランキングでは全国3位になるなど、発展が続いている県でもあります。
面積:約3,800㎢
県土に占める河川面積割合:全国2位
面積としては全国でも小さいほうになりますが、東京や神奈川、大阪よりも大きく、広い範囲で発展している県です。
河川の面積がとても多く、川の再生プロジェクトや、企業を巻き込んだ河川空間の活用などの取組も多くされています。
県が力を入れている分野を調べる
まずは埼玉県のホームページを見てみましょう。
ざっとホームページを見てみて、気になる取り組みをベースに志望動機を考えてみると捗るのでおすすめです。
さて、さすがは東京都で働く人のベッドタウンである埼玉。
こんな子育てに関わる取り組みも作られています。
子どもがいる人がカードを見せると、割引などの特典を受けられるものです。
こうした取り組みは民間企業の協力が不可欠で、なかなか発展しにくいものですが、埼玉の場合はかなりの数の店舗が協賛していることがわかります。
その他にも、次のページに記載されているような多くの施策を行っており、力を入れていることが感じられますね。
https://www.pref.saitama.lg.jp/kenko/jidofukushi/kosodateshien/index.html
こういった子育て支援をさらに充実させる方向で、志望動機を考えてみましょう。
自分の長所と繋げる
志望県の力を入れている分野を確認したら、今度は自分の長所を考える作業をしてみましょう。
志望動機を伝えるときは
・この職場にやりたい仕事がある
・その仕事は自分の力を活かせるものである
というロジックが使いやすいため、長所を考え織り交ぜることがおすすめです。
志望動機に使いやすい長所は、例えば次のようなものがあります。
課題の解決力が長所の場合
子育て施策と関連付けられものとして「課題を解決する力がある」という長所があります。
用意しているエピソードとして、部活動の問題を解決した経験、アルバイトの業務を改善した経験などがある人はこのジャンルに当てはまるでしょう。
このような力は、公務員の仕事では困っている人々を助ける分野で役に立ちます。
子育てというものは、お金も労力もかかるもの。
そうした人たちを助けることは、自治体に住む人を増やしたり、長く住んでもらうことにも繋がりますよね。
社会の景気などの状況に応じて、子育て世代を助ける計画を立てることに、あなたの長所を活かせるはずです。
面接で話す志望動機の具体例!
これまでにお伝えした内容から、具体的な志望動機を考えてみます。
具体例
私が埼玉県を志望した理由は、子育て世帯を支援する事業に取り組みたいと考えたからです。
感染症の流行などもあり、東京からの人口流出が増えているニュースを目にしました。
こうした状況の今、各県にとっては人を呼び込むチャンスだと思います。
私は、子どものいる世帯、また子どもを持つことを考えている世帯にとっての魅力を高めることこそ、人口の増加とその定着に最も繋がると考えます。
私のこれまでの経験から得た、課題を解決する力を活かして、地元である埼玉県を子育て世帯にとってより魅力的な土地にすること。また、それにより数十年後の埼玉県をより良くすることに取り組みたいと思い、志望しました。
注意してほしいこと
上記は一例なので、ぜひ参考にしつつもご自身の心に響いた埼玉県像を絡めて話してほしいと思います。
ただし、以下のような点は気を付けて!
千葉や神奈川ではいけない理由を用意する
志望動機を考えるとき、考えなければいけないのは「同業他社ではダメなの?」ときかれた場合の答えです。
出身が埼玉でない場合は、神奈川や千葉でも達成出来る動機になっていないか注意しましょう。
過去に訪れたときの思い出、独自の取り組みなど何でも構いません。
最近は多くの知事が「全国初の取り組み」をアピールしていますので、そうした取り組みを例にあげながら話すのもいいかもしれませんね。
県と市役所の仕事を間違えない
県庁と市役所の仕事の分担は、実際に働いてみないと分かりづらい面があります。
特にまちづくりのような話になると、市の管理する道路や川と、県の管理するものが混在しており分かりづらい面があります。
また、政令市であるさいたま市は県から権限が移っている業務も多くあります。
特に都市部の話題を具体例で話すときは特に注意しましょう。
模擬面接を受けない人はこの本だけ読む!
模擬面接を受けない人は、「9割受かる」の本だけ読んでおきましょう。
飛び道具的な裏ワザがあるわけではありませんが、この本の内容をきっちり実践できれば合格はかなり近いと思います。
面接の座席配置の例などが載っていることなど、「あ、それ知りたかった」という内容が多くあり、とても役に立ちます。
まずはこの本をひと通り読んで、不安があれば模擬面接を考えてみるのもいいでしょう。
その他の志望動機の例文
やりたい仕事や志望先が絞り切れていない方は、次の記事でその他の具体例を紹介しています。
違った視点の動機をいくつか見てみるのも必ず役に立ちます。
色々な角度から公務員の仕事を見つめて、うまく志望動機を表現できるようになることを祈っています!