就職活動のなかで不安なことと言えば、圧迫面接。
公務員試験でも存在するのか、県庁で働く職員の目線でお伝えすると、
公務員の面接では圧迫面接はありません。
とはいえ不安だと思いますので、その理由をこれからお伝えしたいと思います。
ポイント
・面接官は普段は普通の職員
・やるなら全員圧迫しないと数字で評価できない
・辞退されないように気を遣う役所
・住民に悪い対応をするわけにはいかない
面接官には人事以外の職員も多い
まずは、面接官は人事の部署だけでなく、さまざまな課から集められているということが挙げられます。
常にたくさんの受験生の面接をしていれば、
「少し慌てさせて様子を見るか…」
などと試すようなこともできるかもしれませんが、基本的には面接官も面接に慣れていない状態です。
そんな中でいきなり圧迫するような質問はしないでしょう。
また、面接官の人数も複数人で、その日初めて会うような人たちなので、示し合わせて圧迫面接をするということも現実的に困難です。
僕の県庁では、夏ごろに「面接官お願いできませんか・・・?」みたいな依頼が係長クラスほぼ全員に送られてきて、なんとか面接官を集めているような状態です。
採点の基準を合わせるには気まぐれに圧迫できない
質問の内容はおおむね面接官に任されています。
面接当日に初めて面接官が集まって
「私はこんなこと聞くので、あとは流れで」
くらいの適当さです。
公務員の面接では、評価を点数で表します。
項目があってABCで採点するところもあるようですね。
そんな統一的な基準があるなかで、特定の人だけを圧迫していたら正当な評価ができなくなってしまいます。
100人単位の受験者がいるなかで全員を圧迫するというのは、これもまた現実的ではないため、圧迫面接をする必要性はないと言えるでしょう。
辞退する合格者がとても多い
役所の採用にとって最大の敵は内定辞退と言えるでしょう。
多くの受験生が複数の公務員試験を併願するからです。
やはり合格する受験生というのは、複数の内定を手に入れる可能性が高いです。
そうなると、
「優秀な受験生の印象を損ねるわけにはいかない!」
という考えになるのは当然のことと言えるでしょう。
皆さんも2つの合格をもらい、どちらの職場も同じくらいの志望度だったとしたら、圧迫面接をされた職場には行きたくないと感じるのではないでしょうか。
役所にとって誰もが「お客様」である
この点は多くの民間企業とは異なる点かと思います。
たとえば不動産会社であれば、面接を受ける人のなかに将来の顧客がいるかもしれませんが、かなり限られているでしょう。
逆に言うと圧迫面接をする企業は、受験者を嫌われてもいい相手であるとみなしているということです。
では、公務員はどうでしょう。
地方公務員であれば、ほとんどすべての受験生はその自治体の住民、または何らかの関わりのある人のはずです。
役所もイメージが大切です。
もし圧迫面接をされた受験生が将来家を買うときに、「○○市の面接官態度悪かったなあ」なんて思い出して住んでもらえないだけで損失があります。
全員が顧客であるという点も、公務員試験において圧迫面接がなされない理由です。
まとめ
いかがでしょうか?
こういった理由からも、公務員試験では圧迫面接はされないと考えてもらって大丈夫です。
ポイント
・面接官は普段は普通の職員
・やるなら全員圧迫しないと数字で評価できない
・辞退されないように気を遣う役所
・住民に悪い対応をするわけにはいかない
どうか皆さん安心して面接に臨んで、持てる力を発揮していただきたいと思います!
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