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公務員にネイル禁止のルールはない?
公務員の職場で「爪を派手にしてはならない」といった規則は基本的にありません。あるとすれば、食品を扱う職種や、病院で人に触れる職種など、衛生管理が必要な職場くらいです。
例えば、僕の勤める県庁の事務職では、県民に不快感を与えない服装が求められますが、爪はもちろん、「ネクタイを締めなければならない」「スーツを着なければならない」といったルールすら実は存在しません。
公務員の服装のルールは堅いイメージがありますが、実は曖昧なのです。
公務員で許されるネイルの具体例
派手すぎない色味のニュアンスネイル
色が派手過ぎなければ、模様やパーツを入れたネイルも問題ありません。私の職場でもよくしている人を見ます。
ニュアンスネイルは、曖昧なカラーリングのネイルのことを指します。デザインに決まりがなく、好きな色やパーツを使って自由自在に施せるのが特徴です。ニュアンスネイルの代表的なデザインでは、色をランダムに重ねた大理石のようなネイルや、うねうねとした模様を取り入れたネイルなどがあります
派手なネイルが許される公務員の職場
上記のような適度な範囲を超えて、自分の好みのネイルをしたい場合、住民と接しない職場であること、また、役所以外の人とも接しないことが条件だと言えます。
しかし、そうした職場はあまり多くはありません。
例えば、各部や課にある総務部門、人事管理、経理などの内部部門であれば支障はないです。
また、逆に付き合う相手が堅くない業界の場合も違和感なく派手目なネイルをできる可能性があります。
起業家を支援する業務などでは、ファッションやIT系の業種の方と接する機会も多く、そうした人たちはかっちりしたスーツを着ていることは少ないです。
配属された現場の他の職員の様子を見ることとともに、仕事で付き合う相手のファッションについても気にしてみると、意外と派手でも許される場合があります。
ポイント
仕事で付き合う相手のファッションにも合わせる!
公務員でNGなネイルの具体例
注意されるであろうネイルは
・長すぎる
・色や装飾が目立ちすぎる
ものです。
長さで言えば、パソコンを操作するときに支障があるような長さは良くないでしょう。
1本だけ小さな石を付けるなどのアクセントであれば問題ありませんが、大きなパーツをいくつも使用していたり、ラメやゴールドなど派手な色身を使いすぎることは避けた方がいいです。
例えば上の写真のようなデザインは、少し長すぎること、濃い赤にラメが入っていることから、周囲や対外的に会う方に対してイメージが悪いと思われます。
公務員のヒゲについての判例
公務員の身だしなみについて、参考となるものとしてヒゲについての裁判の例があります。
大阪市の地下鉄運転手がヒゲを伸ばしていたことを理由に人事評価を下げられた事例です。
裁判所は、大阪市が定めた内規に違法性はないとしながらも、ヒゲを剃らないことを理由に人事評価を下げることは違法と判断しています。
このことからも、ネイルについても勤務の内容によって規則があっても適法であることが分かります。また、ネイルが派手だからといって評価を下げることは出来ないということも言えますね。
公務員の働き方に関する情報について
将来的にどのような変化があるか、もっと良くなりそうかを調べるには、人事院のサイトが詳しく載っています。
少し小難しい内容が多いですが、「不妊治療と仕事との両立について」など、民間企業でも課題となる内容を率先して検討していることも多く、服装も含めた公務員としての働き方もより良くなることが期待できます。