公務員を目指す皆さんの多くは、都道府県庁や国家公務員、市役所などを併願して受験すると思います。
いくつかの自治体を受験する際によく聞かれる質問に 「地元の自治体ではなく、うちなのはなぜ?」 といったものがあります。
県庁や市役所など、日程が違う自治体を併願していれば必ず出身地ではない場所も受験しますから、理由も当然考えておいた方がいいですよね。 今回は、そんな質問への具体的な回答を考えていきたいと思います。
自治体の取り組みを調べたり、自己分析をして志望動機をつくった後は、やはり専門の予備校で見てもらうのが一番安心です。
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目次
理由が2つあると説得力アップ!
まず、地元でない自治体を志望する理由は2つあるといいと思います。
僕自身、地元ではない特別区に合格していますが、理由は
・自治体の取り組みへの共感
・過去にその土地をでよく訪れていた経験
この2点を交えて答えました。
面接官も
「本当は地元の方が第一志望なんじゃないの?」
と疑いたくなるものです。
「お、この人は合格後に辞退しないかも・・・」
と思わせるように、複数個の理由を準備しましょう。
ポイント
地元じゃないのに志望した理由は2つ!
次に、どのような理由を挙げるか、種類を分けて考えてみましょう。
過去の経験から魅力を感じた
通った学校のある土地
まずは、通っていた学校があった自治体という理由が考えられます。
上京して都内の大学へ通っていた人などは、この理由が一つ挙げられるでしょう。
大学自体がなくても、アルバイト先があった、近所でよく訪れていたなど、親しみを持っていたことを表現しましょう。
「学校があった」だけでは理由としては弱いですが、
「○○な取組が、私の思うやりたい仕事に近いと考えました。
また、○○市は私の通っていた大学もあり、第2の故郷と言えるほど愛着もあったことから志望しました」
のように、プラスアルファとして組み合わせると、もう一つの理由にもリアリティが出てきますね。
旅行で訪れた経験
単純に「旅行で来たことがある」という経験も、志望理由として十分使えます。
こちらは、観光に力を入れている自治体などで使いやすいかと思います。
例えば
「きっかけは、旅行で訪れたことです。
観光地の○○に魅力を感じ、○○市について調べるうちに、自然の美しさ以外にも子育て支援などの住みよい街づくりの取組が多くなされていることを知りました。・・・」
このように、理由の頭に旅行のことを付けることで、
「机上で考えただけでなく実際に街を知っているぞ」
ということをさりげなくアピールすることができます。
仕事内容に惹かれた
自治体の取り組み
まず皆さんが考えるのが、
「出身地ではないけれど、その自治体の取組に魅力を感じた」
という理由だと思います。
これは真面目さと、「よく勉強しているな」と面接官に感じさせる点でとても良い理由です。
気を付ける点としては、その取組の将来のことを話すということだと思います。
自分が入庁するのは1年後、さらに数十年働くことを考え、そのなかでどんな仕事がしたいのかを語ることが大切です。
例えば、
「他の自治体にない新しい自然環境保護の取組を行っていることを知り、魅力を感じました。
さらに、○○市は森林や河川など多くの資源を持っています。
そういった資源を活用したエネルギー施策など、将来、環境施策のモデルになるような仕事ができるのではないかと感じたことから、私もぜひ携わりたいと思い、志望しました」
このように、現在の取組の良い点 + 将来できそうな仕事 を組み合わせると、より深い理由をつくることができます。
人口などの数値
自治体が出している統計の数字を引用して理由を考えるのもおすすめです。
例えば、人口であれば
人口が年々減少している
→東京都は近年人口流出の傾向が見られ始めた
→都心から人を呼び込む移住施策に取り組みたい!
というような感じです。
その他にも自治体ごとに、
・河川や森林の面積割合
・年齢ごとの人口比率
・中小企業の数
など様々な指標があると思います。
自治体のホームページを見てみると、新たな一面が見つかるかもしれません。
プライベートな事情から
家族の状況
この理由単独では少しネガティブに感じますが、家族の近くにいるためという理由も話して問題ありません。
例えば、「身内に介護の必要な方がいて、全国転勤が難しい」などです。
「そんなこと話していいの?」と思うかもしれませんが、全く問題ありません。
むしろ、「それなら内定辞退して民間企業に行く可能性は低い」と採用側としては安心する材料です。
転勤の有無
上にも書きましたが、「転勤がない仕事」ということも一つの理由として話して大丈夫です。
僕自身は民間企業からの転職でしたが、
「将来を考えたときに、全国転勤のない仕事にしたいという面もありました」
と正直に話して合格しています。
こうした「正直な会話」は内容に加えて、面接の雰囲気を和やかにする効果があると思っています。
一通りの理由を話した後に
「あと、正直に言いますと…」
と笑顔でいうことができれば、原稿丸暗記の受験生との差を付けることができるはずです。
面接での回答の具体例
「なぜ地元ではなく、うちの自治体なんですか?」に対しての回答例をいくつかご紹介します。
子育て施策+過去に訪れた経験
子育て支援クーポン事業を知ったことが、○○市に興味を持ったきっかけです。
その他にもオムツの配布など住民に寄り添い、かつ先進的な支援を行っていることが、住みよい街づくりに関わりたいと考えていた私にとってとても魅力的に感じました。
また、○○市は祖母の家からほど近く、小さいころからよく訪れていたことからとても愛着のある土地でもあり、ぜひ働きたいと考えました。
まちづくり+転勤したくない思い
もともと私は、災害に強い安全なまちづくりに関わりたいと考えていました。
○○市は河川が多く、水と緑に囲まれた魅力ある土地で、私も大好きな街です。
が、その反面、水害のリスクが高いとも言われると思います。
そのリスクを軽減し、より住みよく安全なまちをつくることに取り組んでみたいと思い、○○市を志望しました。
また、結婚や子供を考えており、全国転勤がなく、一つの土地で長く取り組む仕事をしたいということも、理由の一つです。
これらのように、「自治体の特徴に加えて一言」という形で話すのが自然でおすすめです。
その施策に関する分野のことは、ホームページなどで少し勉強しておくことで、追加の質問にも対応できるようにしておきましょう。
その他の志望動機の例文
やりたい仕事や志望先が絞り切れていない方は、次の記事でその他の具体例を紹介しています。
違った視点の動機をいくつか見てみるのも必ず役に立ちます。
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色々な角度から公務員の仕事を見つめて、うまく志望動機を表現できるようになることを祈っています!
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