公務員試験では1分間程度での自己PRを求められることがあります。
自己PRの内容は考えている人が多いと思いますが、1分間という時間制限があると難しく感じます。
以下では、どのようなことに気を付けて回答すればいいか、回答の具体例、評価される内容などをお伝えしていきます。
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飛び道具的な裏ワザがあるわけではありませんが、この本の内容を実践できれば合格はかなり近いです。
座席配置の例などが載っているなど、「あ、それ知りたかった」という内容が多くあり、とても役立ちます!
目次
1分間の自己PRで見られること
自信を持って話しているか
まずは、自信を持って話せているかどうかが大切です。
自己「PR」ですから、自分を売り込むことが前提になります。
公務員の仕事でも、例えば次のような売り込み、営業的な仕事があります。
・地元企業や名産品の海外への販路開拓
・自治体内の敷地への企業誘致
・職員採用試験の受験者数増加
真面目さ、堅実さが公務員のイメージかもしれませんが、ハキハキと自信を持って物事を伝えられる職員は貴重で、求められる人材です。
自己PRの質問は、そういった人材を欲しがっている証拠ともいえます。
分かりやすく伝えられているか
話の分かりやすさも大事です。
・結論から話す
・なぜその点がPRできるかの理由を伝える
・長く話しすぎない
ことなどが大切ですが、特に1つ1つの文章を短くすることが重要です。
緊張すると、
「○○が○○で、○○だったのですが、○○を○○して○○することで○○し、○○を…」
と長文になってしまう人が多いです。
文章を短く切ると、話のテンポも良くなり、内容も分かりやすくなります。
経験や能力についてはそこまで見ていない
自己PRと聞くと、
「何かすごい能力がないといけないのかな」
「語学も資格もないし、どうしよう」
と感じる人もいるかと思いますが、安心してください。
実際には上に2つ書いたような、話す態度を中心に見ており、回答から経験や能力を知るという要素はかなり薄いと思います。
とはいえ、外国語が話せるような仕事に直結する得意分野がある人は、この場でしっかりとアピールすると評価につながりますので、伝えもれのないようにしましょう。
1分間で話せる文字数は?
1分間で話せる文字数は、一般的には300文字と言われています。
これは相手にとっても聞きやすい速さで呼んだ場合のおおまかな文字数です。
まずは300文字を目安に原稿を書いてみましょう。
その後、実際に時間を計りながら音読してみてください。
緊張すると話すペースが速くなる人と、逆に遅くなる人がいます。
できれば予備校や大学などで模擬面接を受けてみて、自分の話し方が速いか遅いかを確認するとベストです。
自己PRの具体例を紹介!
私はこれまでの経験で得たコミュニケーションの力で、○○市に貢献できると考えています。
大学時代、私は部活動の主務として学校や他のチームとの連絡調整、経理等の業務を担当していました。
その経験から、異なる意見を持つ人をまとめるためのコミュニケーションを身に付けることができました。
市役所での業務も、企業や市民、国や県など、様々な立場の方との連携が必要で、時には意見が食い違ってしまうシーンもあるのではないかと思います。
そんな時、住民のために最善の形となるよう物事を調整することが、市役所の大切な仕事なのだと考えます。そうした仕事に、私のコミュニケーション力が生かせると考えています。
(これで288文字です)
「あなたの長所は?」とは違う答えを
よくある惜しい回答が、「私は○○してきたので、○○力があります」で終わってしまうものです。
これは、長所を聞かれた場合のために用意していた回答だと思いますが、「自己PR」と「長所」は違う回答を用意するべきです。
つまり、長所と併せて話すとしたら、
「私は○○してきたので、○○力があります」
「もし○○市に採用していただけたら、こんな仕事で○○力を生かして貢献できます」
という流れがいいでしょう。
PRはすなわち「自分を売り込む」ことです。
「この服はいい生地を使っています」
とだけ言われるよりも、
「伸縮性があって、汚れも落ちやすいので、アウトドアが好きな貴方におすすめです」
と相手の立場で欲しくなる内容を伝えるのが重要です。
ポイント
自己PRでは「自分が自治体に入ったらこう役に立つ!」という内容を話す!
エピソードの内容
体育会系の人は迷わず部活ネタを
運動部に所属していた人は、そのエピソードを使いましょう。
役所では仕事が大変な部署もあり、SNSなどでも霞が関で働く人の鬱々としたコメントが見られます。
僕の県庁でも、退職する若手やメンタルを病んでしまい休職する人がおり、職場環境の改善が課題になっています。
環境に問題があるのは前提として、働く人材も心身ともに強いに越したことはないです。
部下が辞めてしまった経験のある面接官がいたら、辞めてしまいそうかどうかを評価の尺度として持っているはずです。
体育会の部活で頑張ったエピソードとともに
「頑張ります!」
と爽やかに言われたら「この子は辞めなそうだな」という良いイメージを持ってもらえるはずです。
アルバイトでの経験でも大丈夫!
アルバイトの話ではエピソードとして弱いかな…と思う人もいると思いますが、十分です。
県庁や市役所などの公務員の仕事は、県内や市内の企業やそこで働いている人を相手にするものです。
例えば居酒屋などでも、衛生面や税金など、役所に関わる部分が必ずあります。
その現場を知っていることはとても大切なことです。
話すエピソードとしては、職場のルールをつくったり変えたりしたものがあるとすごく良いと思います。
「効率が悪かったものを効率よく変えた」
「お客さんの意見を取り入れた」
面倒くさい掃除を楽にした方法でもいいです。
何かしら効率よく出来るようになったことがあると思います。
「お役所仕事」という言葉があるように、役所では仕事の効率が悪いことが多いです。
「アルバイト先の仕事を効率化したように、役所の内部も含めて改善していきたい」
という展望まで語れると、リアルな経験から仕事のイメージまで繋がっていてとても好印象です。
地域でのボランティアは公務員試験に最適!
近隣の地域でのアルバイトは、県庁や市役所の面接で非常に好印象です。
これは民間企業とは違う、公務員特有のものかもしれません。
役所は、高齢者が増える中、地域で助け合いながら生活する社会を目指して様々な施策をうっています。
近隣でのボランティアは公務員の仕事に直結しているのです。
僕の県庁ではボランティア休暇があったりと、地域活動に参加することを推奨されています。
子どもと遊ぶNPOや、ごみ拾いを定期的に行っている場所など、一度経験すると一つの話題になり損はないと思います。
東南アジアで学校をつくるような大規模なボランティアよりも、地域に根差した活動のほうが個人的には好印象です。
評価は内容ではなく筋道を立てて話せるかどうか
それでも話せるようなことがない…という人も大丈夫。
面接はこれまでの功績を評価する場ではありません。
大学の研究や、コンビニの品出し、なんでもいいのです。
僕の知り合いでは、アルバイトのトイレ掃除を頑張ったエピソードで乗り切った人もいます。
これをこう頑張った。
こう考えたからだ。
とはっきり語れること。
それに対して追加でされた質問にスッと答えられれば、高評価です。
無理にすごい功績をつくる必要はありません。
小さくても自分が頑張ったことを堂々としゃべること。
そこで取った行動に明確な理由をつけることにまずは取り組んでみましょう。
公務員試験の面接に受かる人の特徴
公務員試験の面接試験は、受かる人はいくつもの自治体や省庁に合格します。
そうした人に共通する要素をこちらの記事で紹介しています。
直前でも意識すれば変えられる部分があるので、頭に入れておかないと損です!
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志望動機の例文
自己PRとともに必ずと言っていいほど聞かれるのが志望動機です。
下記の記事で志望動機の具体例を紹介しています。
違った視点の動機をいくつか見てみるのも役に立つと思います。
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