事務系の公務員志望が多いなか、土木職の試験対策に困っている方も多いのではないでしょうか?
インターンなどに参加できていれば仕事のイメージも湧きますが、なかなかどんなことをするのか分かりづらい職でもありますよね。
今回は土木系の事務所でも仕事をしていた僕から見て
「こんな志望動機なら面接官も評価する」
と感じる志望動機を考えてみました。
目次
公務員の仕事内容を知る
まずは、土木職の公務員がどんな仕事をしているかを知ることが大事です。
「シンボルとなる橋を設計したい!」
というような華々しい仕事をイメージしていたら、少し違うかもしれません。
公務員がする仕事は、民間企業へ業務を発注することが主な内容です。
その発注内容として要件を指定することはできますが、細かいデザインなどは自らすることは無いといっていいでしょう。
裁量がある部分として、
・どこから整備していくかといった優先順位付け
・先進的な工法や環境に良い素材を採用する
といったところが挙げられます。
ピンポイントで「この施設をこうしたい!」というよりは「全体をマネジメントする」仕事であるというイメージを持ちましょう。
ポイント
ゼネコンなどとの仕事の違いを学んでおく!
求められていることを知る
志望動機は、役所が住民から求められている仕事とマッチしていることが大切です。
では、土木職にはどのようなことが求められているのでしょうか?
ガンガン道路を造る時代ではない
まず、現在は高度経済成長期とは違い、新しい道路をゼロからどんどん造っていくような時代ではありません。
ある程度街の姿も出来上がり、使える税金にも限りがあるような状態でもあります。
そんな状況であるからこそ、真に必要な場所を的確に選んで手を加えていくマネジメント力が必要です。
安心安全がキーワード?
一言でいうと、今、最も重要とされているのは間違いなく「安心安全」です。
豪雨による水害、土砂災害は近年よく聞くところで、これはまさに自治体がいかに防いでいくかという重要テーマになっています。
河川を整備するのも土木職の重要な仕事です。
「水害を防ぐための取組」
という視点は一つのテーマとして悪くないと思います。
また、道路を整備する取組も安心安全は関わっています。
分かりやすい点でいうと、子どもの交通事故防止でしょうか。
通学中の子どもに車が突っ込む痛ましい事故。
「もし歩道があったら」
という視点は、道路整備の担当が常に持つものです。
歩道という視点以外も安心安全が関わります。
他に、大きな街路は災害時に物資の輸送などを円滑にするためにとても重要です。
そんな道路に地震で電柱が倒れていたらどうでしょう?
停電のみならず、被災地への支援が数日単位で遅れることもあり得ます。
そのため、電線の地中化などの取組も自治体が進めているところです。
やりたい仕事に自治体の特徴を組み込む
志望動機には「こんな仕事がしたい」という視点を入れることがほとんどです。
例えば、土地の高さがあり水害リスクの低い自治体で
「洪水を防ぐ仕事がしたい」
と言ってしまうと、
「川沿いの○○市のほうがやりがいがあるよ?」
と思われてしまうかもしれません。
その自治体がどのような課題を抱えているか、よく調べてみることが重要です。
ハザードマップ、交通事故数などの数字も参考になります。
自治体の予算の中に「土木費」などの項目があれば、その内容を見るとどこに重点を置いているかよくわかると思います。
ポイント
関わりたい施設はその自治体の地理条件と合っているか?
志望動機の具体例
洪水が心配される自治体
地元である○○県で、水害対策に取り組んでみたいと思い、志望しました。
近年、各地で豪雨による洪水などが頻繁に起きています。
私の地元でも、高齢の方が苦労して避難所へ移動する姿を何度も目にしてきたことなどから、何か力になれないかと考えるようになりました。
また、河川は災害のリスクが高いだけではなく、生活に癒しを与えたる空間にもなり得るものと思います。
私は地元である○○県の河川を安心して生活できるものにするとともに、より親しめる空間にすることに勉強してきた知識を生かしていきたいと思い、志望しました。
若い世代の人口が増えている郊外
生活道路をより安全にする仕事に取り組みたいと思い、志望しました。
近年、小さな子供が自動車事故に遭う痛ましいニュースをよく耳にします。
それらを防ぐことにつながる仕事がここではできるのではないかと考えたことが、志望したきっかけです。
○○市も、テレワークなどの普及により都心からの移住者も増えていると聞きます。
公園や教育施設も多く「子育て世帯が住みよい街」というのがこの市の魅力だと感じているところです。
そんなまちづくりに、私の勉強してきたことを生かし「事故に遭わない安心なインフラ整備」という面から関わっていきたいと考え、志望しました。
模擬面接を受けない人はこの本だけ読む!
模擬面接を受けない人は、「9割受かる」の本だけ読んでおきましょう。
飛び道具的な裏ワザがあるわけではありませんが、この本の内容をきっちり実践できれば合格はかなり近いと思います。
面接の座席配置の例などが載っていることなど、「あ、それ知りたかった」という内容が多くあり、とても役に立ちます。
まずはこの本をひと通り読んで、不安があれば模擬面接を考えてみるのもいいでしょう。
その他の志望動機の例文
やりたい仕事や志望先が絞り切れていない方は、次の記事でその他の具体例を紹介しています。
違った視点の動機をいくつか見てみるのも必ず役に立ちます。
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【例文集】公務員試験の志望動機の具体例!自治体別・業務分野別に例文を紹介
「公務員試験の面接を受けるには、まず何を準備したらいい?」「模擬面接は必要?」 まずは、やるべき準備が網羅されている予備校の資料を一読するのがおすすめです! EYE公務員試験予備校 最終合格率78%を ...
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色々な角度から公務員の仕事を見つめて、うまく志望動機を表現できるようになることを祈っています!
公務員試験の面接に受かる人の特徴
公務員試験の面接試験は、受かる人はいくつもの自治体や省庁に合格します。
そうした人に共通する要素をこちらの記事で紹介しています。
直前でも意識すれば変えられる部分があるので、頭に入れておかないと損です!
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【発言以外も】公務員試験の面接で受かる人の特徴【差がつく】
「公務員試験の面接を受けるには、まず何を準備したらいい?」「模擬面接は必要?」 まずは、やるべき準備が網羅されている予備校の資料を一読するのがおすすめです! EYE公務員試験予備校 最終合格率78%を ...
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読んで損はない一冊です!