「転職して公務員になりたいけど、また新卒の給料からなの?」
なんて不安になる人もいると思います。僕は不安でした。
なぜなら、民間企業経験者枠でない限り、新卒と同じ試験を受けて入庁することになるから。
そんな不安を払拭すべく、実際に県庁に転職して僕が感じた待遇や現状をお伝えしたいと思います。
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目次
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僕は民間企業から県庁職員に転職をしました。 20代で公務員試験を受験したため、新卒と同じ筆記試験の受験です。 そこでネックになったのは、勉強時間が少ないこと。 大学生や働いていない人に比 ...
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大卒の初任給に企業での経験年数が加算される
まず県庁の給料は「大卒1年目は〇号給でいくら」といったかっちりした金額が決まっています。
ただそこには当てはまらないのが転職組。
どう決まるかというと、その〇号給というランク付けが、ストレートの新卒よりも高くなるようになっています。
僕は2年民間企業にいたので、スタートラインは大卒3年目の職員と同じ給料になっていました。
厳密には「県庁での仕事と同等な経験があれば」同じ年数分加算されるようです。
「経験が加算される」というのがミソで、アルバイトを3年してました!という方だと、3年分の加算はないと思われます(年齢で多少考慮してくれるとは思いますが)
退職→1年勉強→公務員
という流れの方は同い年の公務員よりも最初はランクが低くなるかもしれません。
最初の昇任のタイミングは年齢で決まっている
通常の事務職(いわゆる行政職)の場合、最初の昇任は「主任」になることです。
一般的な会社に比べると、課長などになる年齢が遅いのも役所の特徴だと思います。
僕のいる県では主任になるのは基本的に全員30歳すぎのタイミングです。
病気で長期休んでいたりしない限り、全員が昇任します。
「主任になるまでは給料がほとんど上がらない」ということがよく言われていますね。
その次が「主査」という肩書きで、このあたりから役所特有のランクになってきます。
主任になれば試験を受けて主査になることができます。
つまり、民間企業出身でも
・年齢によって自動的に主任へ昇任
・その1年後には実力勝負の試験で出世可能
となりますので、若いうちに県庁に転職した場合は出世レースではプロパーと同列で戦えるということです。
転職してきて出遅れているから出世が難しいなんてことはないのでご安心ください。
元いた会社のジャンルに配属が引っ張られがち?
これはちょっと嫌だと思う人も多いかと思います。
実際の例でいうと「不動産関係の会社にいたから、最初の部署は土地を扱う担当」
などという安直な人事がなされます。
事実、友人も「IT企業にいたから情報システム課」という配属をされています。
そういうところが役所たる所以だと思うのですが、嫌で辞めた分野に配属で戻されるパターンがあるので注意が必要です。
役所では能力を活かすという発想がズレていて、「出来る人は財政か人事」という謎の理論を持っています。
どんなに企業との交渉スキルがあっても「偉い人や議員の御用聞き」に使われてしまうのが関の山です。
やりたいことがあって役所に来るのであれば、「それができないならば退職を考える」くらいのことを言わなければ叶わないでしょう。
能力のある人ほど、やりがいの見出しづらい内部的部署に配属されるのが役所なのです。
民間企業にいた経験がプラスに評価される時代に!
過去はいわゆるプロパーの卒業後すぐに公務員になった人間が、昇進していくのがスタンダードでした。
しかし今の時代「公務員は仕事が遅い」などというイメージにも表れるように、役所は民間から学ばなければならないという空気があります。
そんななかで民間企業で働いた経験がある人間を積極的に登用する動きがみられます(主観ですが)
たとえば僕がいる県庁では協定を結んだ企業に毎年職員を送り込んで仕事を学ばせています。
公務員は上司や議員の機嫌取りや、役所独特の調整業務を学ぶばかりで、数字などのビジネス的視点はセンスにゆだねられている状態です。
役所にとって、数年でも企業で経験を積んだ皆さんは喉から手が出るほど欲しい人材なのです。
これから公務員への転職を考えている皆さんは期待されており、高い評価や出世も期待できる時代です。
どうか自信をもって県庁を目指していただきたいと思います。