民間企業を退職して公務員になった僕ですが、いい部分もあり、後悔する部分もあります。
仕事が辛くて公務員を考える人は、自分がどんな待遇になるのか深く考えずに転職の決断をしがちです。
今回は、なぜブラックでもない企業を辞めてこの道を選んだのか、その経緯を書いていきたいと思います。
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公務員転職でまず買うべき参考書5選!受験ジャーナルは必要?時間がなくても大丈夫
僕は民間企業から県庁職員に転職をしました。 20代で公務員試験を受験したため、新卒と同じ筆記試験の受験です。 そこでネックになったのは、勉強時間が少ないこと。 大学生や働いていない人に比 ...
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全国転勤がとにかく嫌だった
業界大手のグループ会社で給料も人並みにもらえる、福利厚生も良い会社にいた僕。
しかし唯一の難点は3年に1度の転勤で全国を転々とすることでした。
戸建てで育ち、自分も持ち家が欲しかった僕は
「家を建てても住めないんじゃあほらしい」
と、転勤のない職へ憧れていったのです。
子供がかわいい時期に北海道なんかに異動させられたらどうしよう。
地元の友達との飲み会に参加できないもどかしさには耐えられまい。
と、どんどん転職欲が増していきました。
就職活動の段階では、内定が欲しいあまり
「転勤も大丈夫だろう」
と軽く考えがちです。
実際に入社してから、転勤が嫌になるというパターンは僕が実際そうでした。
友人からも聞くことがありますね。
転勤がないといえば市役所?でも響きがカッコ悪い…
転勤がないと言って、真っ先に浮かんだのが市役所への転職でした。
でもなぜでしょう、少しだけ「市役所ってなんかちょっとダサくない?」なんて思ってしまったのです。
今の自分からすれば、市役所にしとけばよかったのに、という気分ですが。
しかし国家公務員では、また全国転勤があって意味がない。
そこでちょうどよかったのが県庁でした。
なんとなく市役所よりカッコよくないですか?
そのくらいの気持ちで県庁受験を決めました。
実際公務員になってみると「市役所?」と聞かれることが多いです。
普通の感覚では県庁も市役所もあまり変わらないのでしょう。
確かに就職するまでは県庁へ行ったこともなかったので、別に市役所でも良かったなと今は思っています。
経済や法律…試験は慣れれば意外と簡単?
とりあえずどんな試験があるのか見てみるか、と手に取った参考書。
経済学部でも法学部でもない僕には、わけわからん問題文に唖然としました。
が、これがなんと慣れると意外と簡単。
終わった今だから余裕をもって言えますが、高校出てれば誰でも合格圏に入れる試験です。
(とは言いつつ僕は「マンガでわかる~」的な本からスタートしました)
一生懸命勉強すれば少なくとも面接で取り返せるレベルまではいけます。
試験が難しいだろうから…と諦めてる人は、試しに1ヶ月だけ公務員試験の経済を勉強してみてください。
過去問題集がサービス問題だらけ参考書に早変わりします。
こんな感じで、
「あれ?意外と試験は余裕なのでは?」
「仕事しながらの勉強でも十分そう」
と、試しに受けることを決めたのでした。なにせ受験料無料だし。
給料については調べなかった(調べればよかった)
転勤さえなくなればいいと思っていた僕は、給料について全く調べませんでした。
これは非常に後悔している点です
20代後半で年収450万円の僕ですが、前職の同期が500万以上はもらっているので、少し自尊心はダメージを受けています。
公務員への転職を考える人は、給料を調べてみるべきです。
福利厚生も景気のいい大手企業の方が良いのは間違いないので、公務員の待遇を過大評価しないことです。
しかし当時の僕は「給料よりも大切なものがある」と、公務員転職への道を邁進していったわけです。
入ってみると予想通り可も不可もない職場
県庁の職場は、可も不可もない。この一言に尽きます。
仕事が辛すぎるということもなければ、つまらなすぎるということもない。
試験などは少し準備すればできてしまうものなので、多少努力できる人なら簡単に転職できるはずです。
問題はその間に、現在の仕事との比較を冷静にできるかということ。
僕は給料という部分をしっかり比較しないまま転職してしまったので、若干後悔しています。
残業代はしっかりもらえるので、忙しい月なら以前と変わりません。
仕事がつまらないという同僚もいますが、そこを求めて公務員になってはいけないかもしれません。
とにかく
・試験勉強はそれほど心配することはない
・その分労働条件を冷静に比較して決めるべき
これだけを公務員への転職を考えるみなさんにはお伝えしたいと思います。