新型コロナウイルスの騒動があり、注目を集めているテレワーク。
県庁などの役所では導入されているのでしょうか?
役所のイメージは、ハンコでの決裁や申請など、文化が古く仕事が遅いイメージがあるはず。
しかし、県庁での対応は想像以上に早く、このままいけば数年後にはほとんどの日を在宅勤務でも回せるようになると思っています。
個人的には職場に行かなくていいなら、なるべく行きたくない派です。
これから県庁へ入庁しようと考えている人も、働きやすさがかなり向上すると思っていいです。
今回はそんな県庁でのテレワーク導入の状況、使いやすさ、今後の見通しについてお伝えしたいと思います。
現状も在宅勤務可能だが実践は少数
僕の職場ではすでに誰でも在宅勤務できるルールが出来上がっています。
以前は子育てや介護など、家にいなければならない理由がある人限定だったようですが、今はそのような仕切りはありません。
しかし、全員が全員テレワークをしているかというとそうでもありません。
多い部署でも2割くらいが在宅勤務をしているような状況です。
その障害となっているのは、PCやシステムというよりは、これまでの慣習によるところが多いです。
決裁をハンコで行っていたり、紙で提出を求められる書類があったり、変えようと思えばルール上は変えても問題ないもの。
このあたりは思い切りで変わる部分なので、近いうちにさらに活用は進みます。
来年あたりには常に職場の3分の1くらいが在宅というような状況になっていると思います。
自分のPCを使うか,職場から持ち出すか
テレワークにはいくつかのパターンがあります。
今回は自宅で仕事をする在宅勤務について。
まず一つは自分のPCを使って仕事をする形です。
僕もこの形を使って仕事をすることが多いです。
データを自分のPCに入れて作業をすることは、セキュリティ上できません。
役所なので情報漏洩があれば即ニュースになってしまいます。
自分のPCにデータを残さず、仮想のデスクトップにアクセスするか、職場で普段使っているPCを遠隔操作するかが主だと思います。
(難しいことは専門の方のページをご覧ください…)
この方法であれば、職場からPCを持ち運ぶ手間が省けたり、運ぶ途中でぶっ壊したりなくしてしまうリスクがなくなりますよね。
もう一つは職場からPCを持ち帰るパターン。
この場合、普段使っているPCを持ち出すか、持ち出し専用のものがあるかといった形があります。
これが可能な職場の場合、家に限らず、出張先や公園、カフェなどでも仕事ができる未来に繋がりますね。
神奈川県庁などは普段職場で使っているノートPCが外部に持ち出してもネットワークに繋げる仕様になっています。
これはお金がかかることですが、職員が気軽に職場外で働けるいい仕組みだと思います。
このように様々なかたちはありますが、自宅から職場と変わらないPC仕事ができる環境がどこの自治体でも整備されつつあります。
町役場などだとどうか分かりませんが、県庁規模になれば導入していないと悪目立ちします。
今後も導入の早さを競うように進んでいくと見ています。
国も自治体もテレワーク急拡大の方針
政府もテレワークを拡大させる気満々です。
「補助金を出すからテレワーク環境ガンガン整えるんやで」と通知もきているほど。
通勤時間が減ることは満員電車の減少や、生産性向上、様々なプラスの効果があります。
民間企業にそれを勧めるためにも、まずは自分が出来ていなければ説得力がありませんからね。
新型コロナウイルスの流行もテレワークを進める大きなきっかけになりました。
感染症に限らず、災害で出勤できない場合などにも、在宅勤務できる環境は非常に役立ちます。
どのような状況になっても、行政の機能をストップさせないためにも推進が叫ばれているのです。
総務省が中心となって進めているので、サイトを見てみるといいかもしれません。
【総務省-テレワークの推進】
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/telework/index.htm
家を買う立地を考え直すレベル!
このように、公務員が自宅で働くことはすでに行われており、将来的にはほとんど出勤しなくてもよくなる未来も見えている状況です。
こうなると県庁勤めでも県庁所在地近くに住む必要もないかもしれません。
もう少し郊外に住んで、同じ値段でより良い家を買う。
実家の近くに住んで子供の面倒を見てもらえるようにする。
仕事そのものだけでなくプライベートも生活しやすく変わっていきそうです。
接客や現物の商品を扱う会社など、なかなか在宅勤務ができない業種もあると思います。
役所は住民と接する部門もありますが、内部調整を主とする部署がかなり多い組織です。
そういった面でも民間企業に勝るとも劣らない環境が整っていくはずです。
県庁や公務員を目指す方には、この視点でもぜひ職場を比べてみてほしいと思います。