こんにちは。
公務員試験を受ける大学生が悩むポイントの一つに、民間企業も受けるかどうかがあると思います。
「本命は公務員だけど、就職留年は怖いから民間設けるべきか…」
「面接の練習として受けた方がいいのかな…」
色々と考えることがあるはずです。
今回は、民間企業の就活と公務員試験のどちらも経験した僕が思う、公務員試験と民間企業の併願についてお伝えしたいと思います。
民間を併願するメリット
まず挙げられるのが面接の経験を出来ることです。
これは皆さんが思うよりも、かなり重要なことだと思っています。
「予備校の模擬面接もあるし…」
と言う方もいますが、本番の緊張感は経験してみないとなかなか分からないものです。
民間の就活をした新卒の頃は10社程度の面接を受けましたが、やはり後半はほとんど緊張しなくなってきます。
1〜2回目の面接の人と、民間の面接を何度もしている人では、緊張からくる表情の固さも全く違ってきます。
加えて、もし受かった場合に生まれる心の余裕があると思います。
受からなかった場合にも民間には行かないと決めていたとしても、やはり安心感が生まれるはずです。
一度受かったという自信も、本命の面接にプラスの効果が間違いなくあります。
民間を受ける場合、大手で倍率の高い企業だと、エントリーシートなどの段階で落ちてしまう確率も上がります。
あくまで公務員が本命で、公務員試験のために民間を受ける場合には、大手過ぎない企業を選ぶといいでしょう。
ベンチャー寄りの企業であれば、選考の時期が早い場合も多いので、練習にもってこいです。
民間を併願するデメリット
デメリットとしては勉強時間が減ることだと思います。
面接の経験として3社受けるとしたら、移動の電車や軽く志望動機を考えるだけでも丸3日は時間を奪われると考えてもいいでしょう。
さらに選考が進むとその回数×日数の時間を要していきます。
企業を探す時間なども必要ですから、トータルで2週間分くらい勉強できなくなるイメージかと思います。
ただし、公務員試験は勉強時間が少なくても突破できるものです。
社会人で働きながらでも、県庁の試験は突破することができました。
面接に慣れた社会人も、公務員試験では同じ土俵に上がってきます。
話す練習も勉強の一環です。
そう考えれば、デメリットだと思っていた勉強時間の減も一概には言えず、むしろ必要なものに思えてくるはずです。
公務員と民間の採用試験の違い
大きく異なるのは筆記試験があることです。
ここである程度の地頭がないと、面接まで進めないのが公務員試験です。
この筆記試験があることで、面接の倍率がとても低くなります。
僕の県庁では面接に進んでからの倍率は2倍程度しかありません。
民間企業では10倍くらいもざらですから、ありえない数字ですね。
当然、公務員試験の受験生は筆記試験の対策に力を入れてきます。
逆に言うと、公務員試験は面接の対策をしっかりとしている人が少ないということです。
予備校などで何度か模擬面接を受ける人も多いと思います。
志望動機などを一生懸命考えてくる人もいるでしょう。
ですが、実際に民間と県庁、特別区の面接を受けた実感としては
・面接に苦手意識のあるガチガチの人
・清潔感やマナーに問題がある人
だけが落ちて、残りの全員が受かる程度のものです。
上手に政策を語れる必要なんて一切ありません。
きれいな格好をして、面接に慣れてさえおけば誰でも受かります。
滑り止めでなく練習として民間を受けよう!
先に書いたとおり、公務員試験の面接で重要なのは面接に慣れておくこと。
それは自治体の政策を研究するよりも、時事問題を深堀りするよりも格段に効率よく合格に近づく方法です。
滑り止めとして、実際に働くつもりで受ける必要もありません。
一度でも面接を受けたことがあるだけで、ほかの多くの受験生に差をつけることが出来ます。
専門商社、大手のグループ会社、比較的短い選考で面接に突入する企業がたくさんありますので、まずはウェブでエントリーしてみることをおすすめします。