
こんにちは。
県庁の試験は筆記試験と面接で行われます。
筆記試験は参考書もたくさんあり、何をすればいいかわかる。
だけど面接対策はイマイチピンとこない…
そんな皆さんに、民間から県庁へ転職した僕が実際に聞かれた質問とその答えをお伝えしたいと思います。
「県庁」で働きたい理由は?
いわゆる志望動機ですね。
ニュアンス的には「公務員」になりたい理由よりも「○○県庁」に入りたい理由を聞いているものです。
よくある答えとしては
「他人の役に立つ仕事がしたい」
とか
「地元に貢献したい」
といったところでしょうか。
これらはもちろん良い理由なのですが、受験者の多くがこの答えをするので、少し変化をつけた方がいいと思います。
僕の答えは
・転勤のない仕事がしたかった
・金持ち以外も対象になる仕事がしたかった
・地元を良くしたい
簡単に言うとこの3つでした。
一番の理由は転勤がなくなることだったので、そこは正直に話しました。
「最初に興味を持ったのは、正直に言うと転勤がないからです(笑)」
くらいのトーンです。
ほとんどの公務員は安定志向ですから、面接官からも共感を得られると思います。
市役所ではなく県庁である理由も用意していましたが、使わずに終わりました。
僕の県は山間部と都会の差が大きい特徴があるので、どちらも経験できるところがいいなと思っていました。
川や道路などの市をまたぐ大きなものをつくる仕事も県ならできますね。
そういった市役所との違いを考えておくといいと思います。
民間企業を辞めた理由は?
転職組は聞かれる可能性が高いので準備しておきましょう。
僕の場合は、
・将来を考えたときに、全国転勤が続くことが難点だった。
・地元で生活できる仕事がしたいと思った。
と、こちらも正直な内容を答えました。
ポイントとしては、前の会社の悪いところを言わないことだと思います。
残業が多かった、パワハラを受けたなどは理由としてはたしかに正当です。
しかし、どうしても「県庁に入っても仕事が嫌になってしまうのでは…?」と面接官が感じてしまいます。
転勤が多ければそれを理由に、そうでなければ仕事の幅が狭いため違う仕事がしたくなったことを理由にするといいと思います。
いい会社でしたが……
という枕詞に合う理由を考えると、ベターな言葉になります。
住民からのクレームもあるけど大丈夫?
これは突然聞かれました。
「公務員は楽」と思っている受験者を試す意味合いがあるのかなと。
こういう質問には民間企業経験者は強いと思います。
チャンスだと思いましょう。
顧客とのトラブル、取引先との交渉、嫌な思いをした経験は何かしらあるはずです。
そういったことを何とか乗り越えたエピソードを話すだけで、一目置かれるはず。
僕は
「まあ、クレームを受けなくて済むならそれが一番嬉しいですが」
という感じで少し茶化して、面接を和やかにするのにも利用しました。
これまでに最も頑張ったことは?
前職を辞めてくる立場で、仕事の話をするのは難しいですよね。
僕は大学時代の部活動の話をしました。
まわりは就職活動中の大学生が多いですから、学生時代の話をしても浮くことがありません。
社会に出てからもあの経験は活きていると強く感じています。
なんて一言添えれば、経験の大きさがよりリアルに伝わるでしょう。
この質問で注意すべき点は、質問されたこと以上に答えすぎないことだと思っています。
「頑張ったことは?」
と聞かれて、
「野球部でキャプテンをしたことです。なかなか試合に勝てず、部員が辞めてしまうなか、自分が中心となって話し合いをどうのこうの…」
なんて、普通の会話ではこんなに長く答えないですよね。
「野球部でキャプテンをしたことです。」
くらいにとどめておけば、気になったことは面接官が聞いてくれます。
やたらと長い答えをするのは、かえってコミュニケーション力が無いと捉えられかねません。
注意しましょう。
やりたい仕事は?違う仕事に配属されても大丈夫?
これも実際に聞かれた質問です。
僕は
「大丈夫です!なんでも頑張ります!」
と営業キャラが出てしまいましたが、ウケはよかったと思います。
「どの仕事も住民のためになることは共通しているので、やりがいを持って取り組めると思います」
というようなクレバーな回答もありですね。
スラスラと出てくる人なら、頭の回転の良さを感じるはずです。
とにかく、なんの質問にしても、内容よりは声のトーンやキャラクターを見ています。
民間で勤めた経験があるならば、取引先とニコニココミュニケーションを取るつもりで臨むのがベストだと思います。
ハキハキ楽しく会話をすること。
会話として不自然な文量を喋らないことを大切にするといいと思います!