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公務員を辞めた友人の話。退職する具体的な理由を紹介します!

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公務員を辞めた友人の話。退職する具体的な理由を紹介します!

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どんな仕事をしていても、同僚が辞めていくことは少なからずあると思います。

公務員になりたい皆さんも「安定してるイメージの公務員が辞める理由」は気になるところだと思います。

民間企業を退職して公務員になった僕ですが、今回は公務員を辞めていった友人の話を書いていきます

 

 

思っていたような仕事を担当できなかったT君

 

T君は建築学科を卒業して県庁へ就職してきました。

県は建築に関わる許可や、街づくりに関わる部署など、建築の知識を活かす場があります

単純な家を建てる際の許可もそうですし、区画整理などの街全体を変える大きな仕事もありますね。

T君も当然そういった仕事をできるものと思っていました。

しかし彼が配属された先は、県庁の建物の修繕を担当する部署。

要するに「トイレが壊れた」「電球が切れた」といった管理人のような仕事をすることになってしまったのです。

大事な仕事ではありますが、知識もほとんど活かせない職場で、T君のやる気はなくなっていってしまいました。

結局彼は2年で県庁を辞め、民間企業でオリンピックに関連した開発に携わっています。

やりがいを求めて入った場合、それを得られない確率は役所の仕事では高いと思います。

住民に会いに毎日外に出る人から、机に向かって日々電卓をたたく人までいる職場ですから、希望したことができるとは考えない方が無難でしょう。

 

ちなみに僕の職場では、毎年希望する課を人事に提出する機会があります。

しかしこれが叶うことはほとんどありません。

形だけの制度になっている感があります。

 

他には自ら能力をPRして行きたい職場に売り込みをかける制度も存在します。

たとえば

「自分はイラストレーターなどデザインに関わるスキルがある!広報部署にいけば大いに役立ちます!」

といったものです。

 

これは最近始まった制度で、先進的な事業に対応できる人間は登用されやすいです!

民間企業で何かしらを経験している人は、経験をPRすることで希望する部署に行ける確率はとても高くなります。

ただ、いずれにしてもやりたいことがやれない期間は少なからず発生します。

 

やりたいことが出来るまで我慢できない人は、専門職か民間の分野を絞った会社が向いているかもしれません。

 

上司のパワハラに耐えかねて辞めたA君

 

どこの職場でもいるのがハラスメントをする上司です。

A君は1年目は優しい上司に恵まれ、忙しいながらも充実した様子で仕事のことを語っていました。

 

しかし、A君の様子が変わってきたのは2年目のことです。

見た目にもやせてきているのが分かり、話を聴くと

「上司に会うのが嫌で辛い」

と言うのです。

 

悲しいことにパワハラ上司が役所にはまだ多く存在しています。

「うつ病が甘えである」という認識を変えられない50代くらいが非常に多くいるのが現状です。

A君の上司は非常に陰湿なタイプで、

・皆の目の届かない場所でグチグチと仕事の仕方の文句を言う

・提出した書類を破って捨てる

・私用の携帯へメッセージを頻繁に送る

など教科書どおりのパワーハラスメントをする職員でした。

結果としてA君は退職してしまいましたが、このパワハラ上司のやり口を人事へ報告し、上司は畑違いの理系ばかりの部署へ脈絡のない異動をしました。

人事にも若い人間は多いので、ハラスメントをする職員は管理職に出世させない雰囲気になってきているのは感じられる出来事でしたね。

 

制度を活用して嫌な部署を脱出した賢いO先輩

 

これはとても頭のいいO先輩だからできたことかもしれません。

先輩は雰囲気が悪く、業務も多い部署に配属され

「こんなところに長くいる気はない」

と飲み会などでも言っていました。

 

そうは言っても3年くらい我慢するしかないよね~なんて思っていたら、先輩は見事に1年でその部署を脱出したのです。

その手段は「海外留学」でした。

初めに聞いたときはそんなのあり?と思いましたが、県庁などには職員の自己啓発を支援する制度が多くあります

簡単なものでは資格取得、夜間の大学院に仕事をしながら通う、などがありますね。

役所の仕事も海外との絡みが増えており、外国語や海外の知識を持った人材を育成しています。

O先輩はその制度を利用し、海外の大学院に合格することで部署を脱出するという強行突破をやってのけたのです。

こんな切り口もあるということは、頭の片隅に置いてあって損はないと思います。

皆さんの目指す職場でも近い制度は必ずあります

 

辞める人に共通するのは「イメージとの違い」!

 

公務員になる人は「安定した仕事に就きたい」「社会貢献がしたい」など、一般的な公務員のイメージが現実となると思い込んでいることが多いです。

実際に僕もその通りでした。

なってみると世間のイメージとは違うことがたくさんあります

「定時で上がれるかと思ったら残業ばかり…」

「まちづくりがしたかったのにケースワーカーになった…」

とてもよく聞く話です。

県庁などへの転職を考える人には、このブログのような実際の公務員の話を聞いて、イメージと違うことがあるということを認識しておいてほしいと思います。

 

 

公務員でも転職することはできるので辞めるのもアリ!

 

僕が実際に公務員になってみて思うのは、

公務員から民間企業へも転職することはできる。

ということです。

 

よく「民間企業から公務員にはなれるが、公務員から民間企業には転職できない」

ということを聞きます。

しかし、民間と役所を両方経験した身から言えば、公務員からでも能力があれば企業は採用してくれると思います。

とくに業績が伸びている企業、事業を拡大している企業は、新卒の数を増やすだけでは増える業務をこなすことは難しいです。

そんなときに「最低限のビジネスマナーを身につけた若者」は手っ取り早く使える駒として求められていることを強く感じます。

 

経済の動向なんかに気を配り、伸びている企業の仕事に興味があれば中途採用をしているか調べてみるといいでしょう。

公務員になったら一生勤めなければならないと、役所への転職をためらっている人「公務員からも転職できる」ことを知っておいてほしいと思います!



  • この記事を書いた人

かもしま

◇現役の県庁職員
◇公務員の前は民間企業(不動産)勤務
◇県庁採用試験は1ケタ順位合格
◇1児の父として子育てに奮闘中!

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